東寺から20分ほど歩くと西本願寺(龍谷山本願寺)があります。
西本願寺は、親鸞聖人の廟所から発展し、東山大谷、山科、大坂石山などを転々とし、そして豊臣秀吉の寄進を受けて大坂天満を経て現在の六条堀川に建立されたそうです。織田信長と激しく戦った石山本願寺は有名ですね。写真は西本願寺の阿弥陀堂門(重文)です。
西本願寺では新たな門主が就任した時に行われる伝灯奉告法要が行われ、境内には沢山の浄土真宗本願寺派の僧侶と思われる人々が訪れていました。伝灯奉告法要は、親鸞聖人が明らかにされた真の教えを伝承し受け継ぐための法要のようです。写真はご本尊の阿弥陀如来像を安置する阿弥陀堂です。
阿弥陀堂の横には親鸞聖人の木像を安置した御影堂(ごえいどう)があります。御影堂では法要が行われるため、見学できなかったことが残念でした。写真は世界最大級の木造建築である阿弥陀堂(手前)と御影堂(奥)です。
阿弥陀堂と御影堂の間には大きな渡り廊下があります。阿弥陀堂も国宝、御影堂も国宝、渡り廊下も国宝です。写真は渡り廊下です。
西本願寺の境内の南側に伏見城から移築されたとされる国宝の唐門があります。重厚な唐破風に圧倒されます。写真は唐門です。
また、境内の北側には、幕末期に新選組の屯所となった太鼓楼(重文)があります。新選組は、池田屋騒動以来、隊士が増え、屯所を壬生からここ本願寺に移し、「新選組本陣」の看板を掲げたそうです。写真は太鼓楼です。
西本願寺では、伝灯奉告法要に合わせて境内のライトアップが行われていました。阿弥陀堂、御影堂、そして通常非公開の国宝の飛雲閣のライトアップが行われ、幻想的な西本願寺を見ることができました。飛雲閣は、金閣、銀閣と並び京都の三名閣のひとつであり、聚楽第の一部だったともいわれています。写真はライトアップされた飛雲閣です。
御影堂はプロジェクションマッピングが行われていました。歴史的建造物と現代技術の融合ですね。写真はライトアップされた御影堂です。
国宝で埋め尽くされた西本願寺の散歩を終わります。